「環境基準の100倍もの発がん物質、ベンゼンが検出された豊洲に、築地市場を移転することはできません。一貫して食の安全を守る立場で豊洲移転反対、築地の再整備を訴えてきた日本共産党を伸ばしてください」
東京都都議選(6月23日告示、7月2日投票)の豊島区(定数3)で、日本共産党の米倉春奈都議候補(29)=現=は、必ず2期目の当選を勝ち取ろうと、精力的に駆け回っています。
有力5氏が定数3を争う
米倉氏は、9条改憲、豊洲移転、福祉・暮らしの三つの争点で「共産党対自民党・公明党」の対決が鮮明で共産党が伸びてこそ、憲法9条を守り、都民の願いが届く政治に変える道が開かれると訴えています。
都議選は、米倉氏と自民、公明の3現職に、民進元職、元自民区議の「都民ファーストの会」新人が絡む有力5氏による大激戦の様相です。
米倉氏は、豊洲移転中止・築地市場を掲げるただ一人の現職候補です。
自民現職は、豊洲移転の「早期実現」を前面に宣伝。公明現職は、移転推進の“実績”は語らず、論戦を回避。「都民ファーストの会」新人は態度を明確にしていません。
米倉氏は「声を上げれば、政治は必ず変えられる」と1期4年間、最も若い都議として、都の若者施策の充実に力を入れ、過労自殺につながる長時間労働の是正や家賃補助などを取り上げ、実現を迫ってきました。
米倉氏は、豊島区の子育て世代や若者の声を都政に届け、都政を動かしてきた、ただ一人の現職候補。「4年前、待機児童解消・認可保育園増設を訴え、都議会に送り出していただきました。共産党が17議席になり、区内でも認可園26園1800人分増やすことができました。若いみなさんの願いにこたえる都政に変えるため、再び都議会にお送りください」と訴えます。
同世代から期待
区内で働く30代女性は「同世代の米倉さんに再び都議会で、奨学金、ブラック企業対策、保育園増設など若い世代のための施策の充実に取り組んでほしい」と期待しています。
共産党と後援会は、大激戦を勝ち抜くため、前回得票の1万3320票、昨年参院比例の1万8400票を大きく上回る、2万8000票を目標に活動参加を広げながら、宣伝、対話・支持拡大の取り組みを強めています。
他陣営も必死です。
都知事選で小池知事を応援した区議5人を除名した自民党は昨年暮れから、都議候補が区議6~9人と共に街頭に立ち、結束をアピール。票の掘り起こしに懸命です。
公明党は全国動員で支持拡大を強化する一方、共産党への攻撃を強めています。
都民ファーストの会は、区長や小池知事の全面的な支援で攻勢的な組織戦を展開しています。
(「しんぶん赤旗」2017年5月31日付より)