築地市場の豊洲新市場(東京ガス工場跡地)移転問題について、日本共産党の和泉なおみ東京都議は2日、都議会本会議の代表質問で、市場関係者、都民、都議会との約束を守るのであれば、築地市場の移転を中止し、現地での再整備を進めるように小池百合子知事に求めました。小池知事は「『無害化』という約束が果たされていない現状は、しっかりと受け止める」と答えました。
都は移転に向け、豊洲新市場予定地を「無害化された安全な状態」にすることを都議会、都民に約束してきました。ところが、この約束は果たされず、小池知事は1日の所信表明で、「『無害化』は達成できていない」と認め、関係業者と都民に陳謝しています。
和泉市は、小池氏の発言は重要だと指摘し「いま、知事が『汚染物質がすべて除去、浄化され、土壌はもちろん、地下水中の汚染も環境基準以下になることが豊洲移転の条件』という都民への約束を、しっかり守るかどうかが鋭く問われている」とただしました。
和泉氏は、「市場業者の声を重く受け止め、食の安全を守る立場から、移転中止を決断せよ」と強く迫り、築地市場での再整備を求めました。
(「しんぶん赤旗」2017年6月3日付より)