福祉の心で都政改革
東京保健生協の病院で8年間働きました。今の政治が命や健康を脅かす実態を目の当たりにしてきました。
4年前、生活保護を利用していた70代男性が亡くなりました。雪の降る寒い日に訪問した看護婦が発見しました。古いアパートの2階、部屋に暖房はなく、ボロボロになった布団がありました。
生活保護制度の改悪、生存権が守られない今の政治が、この男性の命を奪ったという怒りと、個人の尊厳が守られないことがこんなにつらいのだと感じ、報告する看護婦さんと一緒に涙を流しました。
こんな憲法に背く政治はこれ以上続けてはなりません。働きたい、結婚もしたい、子どもをも持ちたい、そんな願いを叶えられる社会をつくるのは政治の責任です。命が大切にされない社会を見てきたからこそ、「福祉の心で都政改革」を訴えます。
文京区には特養ホーム待機者が460人、認可保育園には入れなかった子どもは過去最高の782人、安心して暮らせる都営住宅は申し込んでも当たらない。区民の福祉の願いは待ったなしです。
区内には茗荷谷駅横に都有地の大塚都バス車庫跡地があります。私は区議として、ここへ認可保育園、特養ホーム、公営住宅など福祉活用を何度も求めてきました。区長もそれまでの答弁を変えて「都と協議中」と答えました。実現にはもうひと押しです。
福祉の心で都政改革を行う私、福手ゆう子を都政に送り出し、この仕事を託してください。
(「しんぶん赤旗」2017年6月4日付より、訴えは6月2日・文京区)