シルバーパスの改善を
どうしても訴えたいことがあります。シルバーパス(70歳以上高齢者のバス・都営交通乗車証)の問題です。シルバーパスを買う方は、いま、千円で買う方と、2万510円払わないと買えない方がいます。
高すぎて「買うのをあきらめた」「外に出て転んだらもっとお金がかかるから、なるべく家を出ないようにしている」との切ない声をたくさん聞いています。こんなことを言わせる政治でいいのでしょうか。
共産党都議団は生活者ネットと共同して、現在、2万510円の対象の方について、新たに所得に応じて3000円から1万5千円までのパスを創設するなどの改善を条例提案しました。ところが6月都議会で自民党、都民ファーストなどの反対で否決されてしまいました。
都民ファーストの方は、ブログなどでシルバーパスを廃止して、高齢者にかけているお金を若い人や子育て世代にかけていくという考え方を主張していました。
私は、高齢者と若い人を両てんびんにかける考え方は、違うと思います。東京はスウェーデン並みの財政力があり、1㍍1億円もする道路建設などを改めれば高齢者も子育て世代も応援できます。
ある方が、親が東京に移ったとたんにシルバーパスを利用できるようになり、(通院などが楽になり)健康をとり戻したと教えてくれました。シルバーパスの改善は、高齢者とその家族の暮らしを守る、すべての世代にかかわる問題なのです。(7日、東久留米市)
(「しんぶん赤旗」2017年6月10日付より)