東京都教育委員会が都立高校4校(小山台、雪谷、江北、立川)の夜間定時制を廃止しようとしている問題で、存続を求める市民は12日、「緊急アピール」を発表し、小池百合子都知事に要請しました。日本共産党の植木こうじ、里吉ゆみ両都議が同席しました。
要請で、太田政男大東文化大学前学長は「定時制は、不登校児や外国にルーツを持つ若者やおとな、高齢者などの非識字者など、『社会的弱者』といわれる人たちの最後のとりでです」と述べ、存続を強く求めました。
都立両国高校定時制を卒業した報道写真家の70代男性は、「子どもには、安心して勉強し夢をもって成長する権利がある。民意を切り捨てないで」と訴えました。都立高校定時制元教員の90代男性は「夜間学校はいつでも誰でも受け入れる教育の受け皿になっている。簡単につぶしてはいけない」と力を込めました。
対応した都知事秘書の大野貴史担当課長は「知事と東京都教育委員会に伝えます」と述べました。
(しんぶん赤旗」2017年6月13日付より)