日本共産党の小池晃書記局長は21日、東京都議選で、定数2の台東区で激戦をたたかう小柳しげる予定候補の勝利を訴えました。小池百合子都知事が築地市場の豊洲移転をめぐる基本方針を発表したことをあげ、「豊洲移転は中止、営業を続けながら現在地での再整備が、食の安全、安心と『築地ブランド』を守る道です。小柳さんへの支持を広げ、世界に誇る築地ブランドを発展させよう」と呼びかけました。
雨があがり、決戦幕開けを告げるトランペットの演奏で始まった上野駅前での街頭演説会。料理店で育った小柳予定候補は、「父に連れられ通った築地で品質・鮮度を見極める職人技をはっきり覚えている」と述べ、「食の安全、安心を守りぬくために全力で豊洲移転中止を訴えていく」と表明しました。
小池氏は、小柳予定候補が、非正規労働者として労働組合に加盟してたたかった経験を紹介し、「多くの若者が非正規雇用に苦しんでいる。その苦しみに寄り添い、政治を変えることができる小柳さんを都議会に押し上げていただきたい」と訴えました。
小池氏は、小池都知事が築地市場を豊洲に移転し、築地も市場としての機能を残して再開発すると表明したことについて、「築地は売却するとしてきた方針からの転換であり、築地を守れという都民のみなさんの声と、共産党の論戦が政治を一歩動かした」と述べました。
一方、▽汚染された豊洲への移転と「食の安全、安心」は両立しない▽豊洲に移転したら、「築地ブランド」を支える仲卸は激減する―という二つの大問題を指摘。「食の安全・安心、築地ブランドを守るなら、豊洲移転の方針を再検討し、現在地での整備のあり方を事業者のみなさんと真剣に協議するべきです」と強調し、「豊洲移転中止、営業を続けながら築地を再整備し、世界に誇る築地市場を守る願いを小柳さんに託してください」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2017年6月22日付より)