日本共産党のインターネット番組「とことん共産党」は22日夜、東京中央市場労働組合執行委員長の中澤誠さんをゲストに、都議選の大争点・築地市場の移転問題を語りあいました。司会は小池晃書記局長と朝岡晶子さん。
「築地でええじゃないか」とプリントされたTシャツを小池氏にプレゼントした中澤さん。営業を続けながら築地を再整備する方向へ進むために「都議選で共産党がどれだけ伸びるのかどうかが、すげー大事」と語って期待を寄せました。
小池氏は、市場の豊洲移転とともに築地を売却せず市場機能を残すとした小池百合子都知事の方針について、「今まで(都が)築地をつぶすと言っていたことからすれば転換で、(都民の)運動が政治を動かしている」と発言。同時に、都知事方針は「食の安全・安心」「築地ブランド」を守るうえで「大問題がある」と話しました。
中澤氏は「豊洲に1回移転すること自体がすごいハードル。その時、たくさんの仲卸業者がやめてしまい、築地ブランドが守れない」と指摘しました。また、都知事が“無理”としている築地で営業を続けながらの再整備については、都の移転計画を検証するプロジェクトチームは可能と述べていることを紹介。取扱量が減り、取引時間も分散化している築地市場の実態を説明し、「だから(営業しながらの再整備は)困らない。今はできます」と語りました。
豊洲の土壌汚染問題について中澤氏は、都が汚染対策として行う予定だった盛り土、地下水の管理、汚染土壌の除去が実現できていないことをあげて「三つの約束が全部だめだった」「豊洲移転の計画をやめるまでは、汚染の話はついてまわってしまう」と述べて、豊洲移転中止を訴えました。
小池氏が「やっぱり築地での営業を続けながら再整備することしかない」と強調すると、「ほとんどの関係者が、それを望んでいるんです」と中澤氏は応じました。小池氏は「都議選で決着をつけましょう」と決意を述べました。
番組では、小池氏が都議選候補に次々と電話。各候補者は個性豊かに当選への決意を語りました。
(「しんぶん赤旗」2017年6月24日付より)