28日の東京・文京区での日本共産党街頭演説で元公明党副委員長の二見伸明氏が行った訴え(要旨)は次の通りです。
茨城の山の中から、福手さんを何としても当選させたいという一念で、きょうはやってまいりました。
あと残り4日間、最も大事なのはこの4日間です。私は、2期目の昭和49年の選挙で17票差で落選したんです。終わった後の反省会では、異口同音に「おれの叔父らにもう一回電話しておけばよかった」「友達にもう1度確認の電話をしておけばよかった」。だれも自分では手を抜いたと思っていないけれども、たしかにもう一歩の押しが足りなかった。次の選挙で私は、最後の追撃を緩めない、むしろ倍加する勢いでがんばった。そして、中選挙区で第2位で当選です。
読売新聞の調査によると、内閣支持率は39%、不支持が50%。勢いはわれわれにあるんです。その勢いを本物にするかどうか。それは残り4日間のたたかいです。これを勝利させることが、野党共闘を本物にする。共産党は、福手さんは野党共闘の要なんです。その要を落とすわけにはいきません。
公明党は、自公連立で関係があるので、半分は自民党支持じゃないかと思うでしょう。そうとは限りませんよ。6月22日の朝日新聞に、「公明党よ、なお安倍首相に追随か」という投書が載ったんですよ。その人は何と言っていか。
「私は、公明党結党(1964年)以来の支持者だ。自公連立も基本的に支持している」「だが、ここ数年の連立のあり方は深く憂えている。自民党があまりに劣化しているからだ」「本来、大衆のため、正義のため、平和のために行動する党だったはずだ。『与党の利益』のために理想を放棄し、初心を失うようではならない。安倍首相と一蓮托生(いちれんたくしょう)で行くのか。大衆の側に戻るのか。公明党よ、どこへいく?」
この指摘は非常に深刻で、重要な指摘です。公明党支持者はみんな迷っている。自民党を応援することは、結局は自分たちの目指すものをだめにしてしまったんだよ。その声が大きければ大きいほど迷える公明党支持者をこちらにひきつける。それが、残り4日間の運動です。
いま、都民ファーストが勝つか、自民党に行くか、競馬の予想みたいなことをやっていますよね。本当にそうなのか。小池知事に真正面から、いいものはいい、だめなものはだめなんだと言い切れる政党、政治家が必要なんです。それは自民党でもなければ、公明党でもない。都民ファでもありません。まさにそれは、共産党、福手さんの大きな役割だと思います。その役割ができれば、明らかに東京は変わります。
みなさん、変えましょうよ。あと4日間、がんばりましょう。
(「しんぶん赤旗」2017年6月29日付より)