安倍自公政権への批判と怒りが渦巻くなか、国政問題と東京都民の暮らしの問題が大争点になっている東京都議選(2日投票)は、どの選挙区も一票を争う大激戦・大接戦のままあす投票日を迎えます。「もう自民党はいや」「めちゃくちゃ政権。おきゅうをすえたいから今度は共産党に」―日本共産党支部・後援会の宣伝・対話でも情勢の激変ぶりが次々。日本共産党は30日、志位和夫委員長、小池晃書記局長、市田忠義副委員長ら幹部が大激戦の選挙区を回って街頭から候補者とともに支持の輪を広げてほしいと熱く訴えました。
自公は「厳しい選挙戦」を連呼。30日には安倍晋三首相の顔写真を大写しにした法定ビラを「配れないのは安倍首相が載っているから」(葛飾区の自民候補)と街頭から嘆く場面も。それだけに、巻き返しに必死で、東久留米市で自民党候補の街頭演説には1000人超の聴衆を集め、応援の衆院議員が共産党を攻撃。投票箱のふたが閉まるまで文字通りの大激戦です。
志位委員長は北多摩4区、北多摩1区、立川市、日野市、北区の5カ所を駆け巡り、当落線上で自公との一票一票を争う大激戦・大接戦を必ず勝ち抜かせてほしいと訴え。最終盤でも投票先を決めていない有権者が多くいるなか、「共産党の話も聞いてみたい」と足を止め最後まで聞き入る人など、どの演説でも人垣が大きく膨れ上がりました。
志位氏は演説の中で、「この都議選では、もちろん都政のあり方が大きな争点です。都政のあり方を、巨大開発優先から福祉と暮らし最優先に変える。築地市場の豊洲移転を中止し、世界に誇る『築地ブランド』を将来に引き継ぐ。この願いはどうか日本共産党にこぞって託してください」と訴えました。
「同時に、この都議選ほど、いまの日本の政治のあり方が厳しく問われる選挙はありません」と述べた志位氏は、次のように訴えました。
「いまの安倍政権のふるまいは、どうでしょう。『森友』・『加計』疑惑――国政の私物化が目に余るではありませんか。『共謀罪』法の乱暴な強行――国民の声に耳を傾けず、憲法を壊す暴走がひどすぎるではないですか。いま日本国中で国民が怒りをつのらせています。この怒りを、投票の形で示すことができるのは東京都民だけです。これまで自民党を支持してきた方も、公明党を支持してきた方も、支持政党がないという方も、どうかこぞって、今度ばかりは、安倍政権をこらしめるために、日本共産党に一票を投じてください」
志位氏は、安倍政権による国政私物化として、稲田防衛大臣の「自衛隊としてお願い」発言、「加計」疑惑が、選挙中もいよいよ深刻になっていることを、厳しく告発。国政私物化と正面からたたかう共産党を躍進させてほしいとよびかけました。
さらに、安倍政権による憲法破壊を許さないとして、「共謀罪」法を廃止し、憲法9条改悪を許さないたたかいの先頭に立つ決意を語り、憲法9条を守る一票は、こぞって共産党へと熱烈に呼びかけました。
志位氏が、「共産党の躍進で、安倍政権にきびしい審判をくだし、国民の声に耳を傾ける、正直で、まっとうな政治をつくりましょう」と呼びかけると、どこでも大きな拍手と歓声が沸き起こりました。
(「しんぶん赤旗」2017年7月1日付より)