都議初当選 8氏の抱負/初の都議会議員団会議

東京都議選で19議席に躍進した日本共産党の新人都議8氏が、都庁で行われた初の議員団会議に出席し、公約実現への抱負を語りました。その要旨を紹介します。


池川友一氏(町田市) 中学校給食 実現ぜひ

「暮らしに役立つ都政に変える」を訴えぬきました。なかでも、中学校の学校給食の反応が大きかった。この政策は公園のシール投票から始まりました。圧倒的多数のパパ・ママが、中学校給食を求めていることがわかりました。

当選証書を受け取った市役所で、市の幹部からも「学校給食、ぜひ都で実現を」と手のひらを返したような声をかけられました。これが市民の声なんだという事実が示された選挙。都政でも現場からの声をくみ上げる仕事をしていきます。

いび匡利氏(北多摩3区) 飛行場の安全確立へ

16年ぶりに共産党の議席を奪還しました。選挙戦では生活者ネットの方が応援してくれるなど、共同も広まりました。

都営調布飛行場の小型機墜落事故(2015年)問題では、都に「責任を果たすべきだ」と被害者の生活再建の支援や再発防止策を求めてきました。飛行場の安全体制を確立させたい。飛行場を利用する離島の方にとっても重要なことなので、丁寧に向き合っていきます。

国保料の問題は大きい。軽減へ頑張ります。

 

斉藤まり子氏(足立区) 保育園待機児を解消

保育問題に取り組んでいきたい。待機児童解消の運動を通じて、選挙は子育てママたちが応援団になってくれました。政治離れしているといわれている大型マンションでも、「子育て支援、本当にお願いします」と、保育園児や小学生のママ・パパで初めて声をかけてくれる人が相次ぎました。

「安倍政権はひどすぎる」という声もありました。高校生からも、意思のある感じで「がんばって!」と。政治に希望を感じ、振り向き始めてくれた実感があります。

とや英津子氏(練馬区) 安心な暮らし若者に

保育支援など、若者が安心して暮らしていける分野に取り組みたいです。また練馬区長が都と共に「外環の2」を含めた都市計画道路を、10本以上進めようとしています。これを絶対に阻止していきたい。

選挙では、後援会の人たちが、ものすごい勢いで押し上げてくれました。ネット宣伝も工夫してくれ、小学生から大学にいたるまで学生時代の知り合いが演説ポイントに来てくれたり、メールや電話をくれたりと、SNSの威力も実感しました。

原田あきら氏(杉並区) 共闘広げる工夫追及

「今まで自民党支持者だったが、今回は共産党」と何度か声をかけられました。今後も保守の人たちの変化をつかみ取っていきたい。

野党共闘を求める大きな流れがある杉並で、総選挙で統一候補を立てようとしていた民進と生活者ネットが、都民ファーストにいってしまったと怒る声も聞きました。同時に僕も含め“都民第一”を訴えた候補が3位までを占めました。共闘を広げるため、ここに投票した人たちの共感を得る政策や、訴えの工夫を追求したい。

原のり子氏(北多摩4区) シルバーパス改善を

政治信条は「市民こそ政治を変える力」です。今回「原のり子を応援します」と党派を超えて名乗り出てもらうことを大切にしました。そこでの共同の広がりが、選挙のリーフレットに結実して、最後の最後にものすごく大きな力になりました。

シルバーパス改善を実現したい。「高齢者にかけるお金を若者に」などのシルバーパス廃止論に対して「世代間を分断するやり方は許せない。本当の福祉のあり方じゃない」との訴えに共感が寄せられ、確信になっています。

藤田りょう子氏(大田区) 医療現場20年生かし

医療・介護を重点に、医療現場で20年間働いてきた経験を生かし、当事者の声を反映した政策を実行していきたい。保育の安全問題も運動と共に取り組んできました。認可外保育施設の安全確保について、体制を整えていきたい。事故が起こった際、再発防止のための検証の仕方を整えるなど、都の責任を果たす仕組みが必要だと思っています。

選挙では、市民勝手連の動きがかつてなく盛り上がりました。市民との共同を大事にしていきたい。

星見てい子氏(目黒区) 国保料引下げ早く

自民党の2議席をやぶり、16年ぶりに共産党の議席を回復しました。高すぎる国保(国民健康保険)料を下げようと区内全域で訴え、街頭でも強い反応がありました。

東京でも国保世帯の1割近くが払えなくなっているなか、目黒区では1万2千世帯が滞納しています。これは、東京の貧困と生活破壊の一つの現れだと思います。お子さんが多い家庭は雪だるま式に負担が大きくなっている。緊急に1万円を引き下げるたたかいをしていきたい。

(「しんぶん赤旗」2017年7月14日付より)

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