総務省がこのほど公表した2016年分の政党交付金使途等報告書によると、東京選出の自民党前衆院議員恵21人が、自民党本部から受け取った政党助成金(政党交付金)を使い残して、あわせて訳8000万円も「基金」として、ためこんでいたことが本誌の調べで分かりました。
東京の小選挙区選出21人と、比例東京ブロック選出5人の前衆院議員が、支部長を務める自民党支部の政党交付金使途等報告書を調べたもの。
これによると、各支部は16年に計1100万~1200万円の政党助成金を受け取っています。このうち、使い残して「基金」としてためこんだのは、21人で、7947万2638円にのぼりました。
最も多いのは、秋元司氏(15区で落選、比例で当選)の1788万8876円。萩生田光一幹事長代行(24区)は593万4645円をためこみました。
政党助成金の原資は、国民の税金であり、使い残したカネを返還しないで、ためこむことは、法的に問題ないとはいえ、納税者の理解は得られにくいことです。
若狭氏は552万円ためこみ
「希望の党」を結成した小池百合子東京都知事の側近、前衆院議員は、2016年、支部長を務める自民党支部で、計1600万円の政党助成金を自民党本部から受け取り、552万7192円を「基金」としてためこんでいます。
今年5月、都議選で「都民ファースト」を支援するため、自民党を離党し、今回、希望の党に参加した若狭氏。自民党支部にためこんだカネはどうなるのか、国民の税金だけに注目されます。