小選挙区第23区 「市民+野党」が連日宣伝 共産党 松村氏が共同候補に

小選挙区第23区 「市民+野党」が連日宣伝 共産党  松村氏が共同候補に

 衆院選の23区(町田市と多摩市の一部)では、日本共産党の松村りょうすけ候補=37歳、新=が、市民と野党の共同候補となり、党派を超えた応援が広がっています。市民連合に参加する市民が、「市民+野党の共同宣伝」を繰り広げています。
 
 
「誠実な政治家こそ」
 「私は普通のおばさんです。今回の選挙で、どうしても安倍政権を倒したいという思いで、ここに立っています」―多摩センターの駅前広場での「市民+野党の共同宣伝」(14日)で、多摩市内で原発と放射能の問題に取り組む女性が訴えました。
 日本共産党や社民党ののぼり、立憲民主党のポスター、市民連合の横断幕などが、あちこちに掲げられ、チラシを配る人たちは、「市民と野党の共同候補です」とアピールします。
 「出ないといけない会議を休んで、見に来た」という選挙区内に住む大学教員もマイクを握り、「政治を変えることをあきらめないで」と、自作の歌を交えて訴えました。
 司会を務めた生活者ネットの多摩市議は、「安倍政権は国民一人ひとりの顔を見ていない。いまこそ力を合わせるとき」と強調。「社民党の候補者に一本化して共産党が候補者を下した21区と合わせて、必ず23区で勝利しましょう」という社民党市議のメッセージが紹介されました。
 日本共産党の多摩市議、町田市選出の池川友一都議、山添拓参院議員も参加。山添氏は、「安倍政権の5年間に審判を下す選挙です。市民を裏切らない政治を実現するため、共産党は全国で67人の候補を降ろした。この選挙への、共産党の決意の表れです。何としても伸ばしてください」と訴えました。
 
 
戦争か平和の2極
 23区では、市民が市民連合準備会をつくり、松村氏と民進党(当時)の櫛淵万里元衆院議員との間で、政策協定へ向けた話し合いを進めてきました。
 しかし、櫛淵氏が市民との話し合いの場で、希望の党から立候補する考えを表明し、千葉3区に転出。その後も話し合いを行い、町田市と多摩市に市民連合が結成され、松村候補と政策協定を結びました。
 松村氏が市民連合と結んだ政策協定は15項目。野党の政策合意をもとに、▽核兵器禁止条約への批准▽米軍機の爆音のない空を▽不公平税制の抜本改正▽性、障害、国籍…あらゆる差別の解消―など、さらに踏み込んだ内容になっています。
 背景には、共産党と松村候補が、共闘に真剣に取り組んできたことへの市民の信頼があります。
 小池晃書記局長が訴えた町田駅前の演説会(12日)では、まちだ市民連合の鈴木剛事務局長が応援演説。「良い政治家の一番の条件は誠実さです。松村候補は、他の候補を推すかもしれない市民連合の運動に、誠心誠意取り組み、自分を後回しにしても、野党共闘に全力をあげてきた。誠実であり、社会正義に立脚し、自己犠牲の精神も持ち合わせた、議員になるにふさわしい人物であることは、私、そして市民連合のメンバーが自信をもって保証します」と訴えました。
 市民連合の市民らによる「市民+野党の共同宣伝」は、ほぼ連日、取り組まれ、選挙戦を盛り上げています。
 多摩センター駅前の宣伝に参加した藤井石根まちだ市民連合代表は、「マスコミでは3極と言われているが、安倍政権の戦争に突き進む道を進めるか、平和憲法を前面に戦争にならない道を進むか、2極の選挙です。ぜひ真剣に考えてほしい」と訴えました。
 
 
12区20区 不破元議長が応援 「共闘は統一戦線の原則」
 日本共産党の不破哲三前議長は13日、12区の池内さおり候補(比例重複)を、15日には20区の宮本徹候補(同)の必勝と共産党の比例での躍進を訴える街頭演説に立ちました。
 13日は小雨が降るなか、池袋駅東口で、市民連合の山口二郎氏(法政大学教授)とともにマイクを握りました。通行人が次々と足を止め、聴衆の輪がみるみる大きく広がりました。
 不破氏は歴代自民党政権との50年にわたる国会論戦に触れ、外交問題では「かつての自民党は日本の核心にかかわる問題でも、国会で事実をもって追及されれば対応を変える余裕と幅があった」と振り返りました。
 今の安倍内閣について、沖縄での軍用機墜落事故や米軍新基地建設問題でも、「すべてアメリカいいなりで問答無用の姿勢だ」と厳しく批判。北朝鮮問題でもトランプ政権に追随する危険な姿勢を指摘しました。
 市民と野党の共闘について、思想信条を超えて団結しナチスドイツとたたかった欧州の歴史から解き、「いろいろな見方・考え方をもつ方々とも心を一つに共闘する精神は、世界のすべての国の国民運動に共通する統一戦線の原則中の原則」と強調。その上で安倍独裁政治のもと、この精神を貫く日本共産党が躍進することが市民と野党の共闘を前進させるとのべ、「比例では日本共産党へのご支持を」と呼びかけました。
 山口氏は「偏見や思い込みを捨て、ありのままの目で共産党を見てほしい」と訴え。池内候補は12区での必勝を訴え、「みんなの力で安倍政治を終わらせる。森友・加計疑惑にふたをして逃げ切ることは許さない。比例は日本共産党、どうか大きく伸ばしてください」と力を込めました。

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