9条改憲を許さず、平和を次の世代に引き継ごうと、東京都三鷹市の三鷹9条の会は同市内で1日、政治学者で明治学院大学国際平和研究所研究員の木下ちがや氏(46)を招き、講演会を開催しました。
木下氏は、野党第一党となった立憲民主党について「市民と共産党、社民党が下支えしてできた政党です。(安倍政権のもとでの)9条堅持を表明する野党第一党が出現したことは画期的だ」と評価し、「より完成度の高い市民と野党の共闘が可能な状況が生まれた」と述べました。
総選挙をめぐる各政党の状況について
▽議席を減らしたが影響力を強めている共産党
▽比例票を減らし「安倍改憲」に慎重にならざるを得ない公明党
▽議員の多くが9条改憲に反対の希望の党
▽41議席から10議席まで後退した維新の党
▽(党内で)安倍一強を壊せず脱皮できなかった自民党
——と分析。選挙を通じて現れた民意を掴むことが大事だと述べました。
木下氏は、自民支持率が高い10代・20代は同時に「9条は変えなくていい」と回答する率も高いと指摘。
若い世代を含め「憲法に自衛隊を書き込むことは、9条を失うことだと知らせることが大事だ」と言います。
「シールズ琉球」の立ち上げに関わった元山仁士郎さん(26)も登壇し、木下氏とトークセッションを行いました。
フロアから質問が多く寄せられ、若い世代へどう訴えていけばよいかという問いに、二氏は「欧米では若い世代ほど、左派政党への支持が高まっている。関心に沿った身近な距離からの情報発信が重要ではないか」と答えました。
(11日2日付しんぶん赤旗より)