東京都は13日、築地市場(中央区)の移転先としている豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)の土壌汚染対策の2回目の追加工事入札を行いましたが、3件のうち2件が入札不調となりました。
この結果、これまでに実施した8件の入札のうち6件が不調となり、小池百合子知事が表明した来年10月移転計画への影響は避けられない見通しです。
都が予定している追加対策工事は9件。
10月30日の1回目の入札は5件中4件が入札不調となっています。
13日に行われた入札のうち、5街区(青果棟)の地下空間の床面にコンクリートを施設する工事は、鹿島建設が4億2,336万円(予定価格の99%)で落札しました。
6街区(水産仲卸売場棟)の地下空間床面にコンクリートを施設する工事入札は、清水建設が7億1,172万円で応札しましたが、予定価格(5億7,053万円)を約25%上回ったため、再入札で清水側が辞退しました。
6街区の地下空間に換気設備を設置する工事入札は、予定価格を上回ったり、最低制限価格を下回ったために入札を4回繰り返した結果、不調に終わりました。
都は追加対策工事を来年7月までに完了させたい意向ですが、入札不調の続出や、築地市場業者が移転反対運動を新たに開始、移転先の江東区長と区議会議長元の対応を批判するなど、豊洲移転計画は大混迷しています。
(11/14付しんぶん赤旗より)