2016年 都選管政治資金収支報告書
トップは自民党の赤枝恒雄・前衆院議員
東京都選出の自民党、公明党、希望の党の国会議員らが政治資金で多額の飲食をしていることが、都選挙管理委員会の2016年分の政治資金収支報告書(16日公表)で明らかになりました。議員が高級料理店などでの飲食に政治資金を支出している実態は、庶民の感覚からかけ離れたものとして批判を呼びそうです。
議員の団体、政党支部の収支報告書によると、飲食関連の支出が最も多かったのは、自民党の赤枝恒雄前衆院議員(比例東京)。麻布の焼き肉店で「青少年健全育成」、ミシュランガイドブックで紹介されたことのある銀座の中華料理店で医療関係など、「研修会費」の名目などで行った飲食関連支出は93件、370万円以上に上ります。
次いで多かったのは公明党の高木陽介元経済産業副大臣(衆院比例)。神楽坂や赤坂のかっぽう、広尾の高級フランス料理店など「渉外費」名目で53件、333万円余を支出しました。
3番目は、希望の党(当時は民進党)の松原仁・元国家公安委員長(衆院比例)で、293万円余。紀尾井町の懐石料理店、帝国ホテル内の高級日本料理店をはじめ、多数支出しています。
自民党の若宮健嗣・前防衛副大臣は赤坂の高級日本料理店、かっぽうをはじめ272万円を支出。防衛副大臣在任中の昨年12月に滞在した沖縄県名護市では、辺野古の米軍新基地建設予定地に近いリゾートホテルで8万円の飲食費を支出しています。
同党の鴨下一郎・元環境相(衆院東京13区)は赤坂の懐石料理店、浅草のすき焼き店などで、二つの団体合わせて231万円余を支出しています。
同党の石原宏高・元内閣府副大臣(衆院東京3区)は銀座のミシュランガイド掲載店などで173万円以上を、公明党の太田昭宏元代表・元国土交通相(衆院東京12区)は青山の高級日本料理店などで150万円以上を支出しています。
自民党東京都支部連合会は、赤坂や人形町の高級料亭、懐石料理店、中華料理店、日本橋のうなぎ店などで1,546万円余を支出しています。
(11/21付しんぶん赤旗より)