後期高齢者医療保険料3割増世帯も~共産党「都は財政負担を」

東京都内の75歳以上高齢者の後期高齢者医療保険料が来年4月から、1人あたり年9万8,621円と、今年度に比べ3,129円(3.3%)増になる見通しであることがわかりました。

東京都後期高齢医者医療広域連合が試算したもので、年収によっては3割の値上げになる世帯もあります。

日本共産党都委員会は21日に、後期医療保険料などの値上げ中止へ財政負担を都に要請する予定です。

広域連合は

▽高齢者1人あたりの医療給付費の伸び率を2018年度は今年度比1.13%増と推計
▽保険料の値上げを抑えるために行う、葬祭事業などの特別対策に対する区市町村の負担金(2年間で212億円)を継続
▽広域連合として余剰金150億円を投入

することなどを条件に料率を算定。

この結果、18~19年度の均等割額は4万3,800円(今年度比1,400円増)、所得割率は9.27%(0.20ポイント増)となりました。
今年8月に示した試算(1人あたり7,554円=7.9%増)に比べて値上げ幅は抑えたものの、1人当たり保険料は今年度比3.3%増となります。

単身世帯では年収168万円の場合、1万3,500円(今年度比3,100円=29.8%増)、年収173万円の場合は3万5,800円(4,700円=15.1%増)になります。

2人世帯では年収211万円の場合、9万7,500円(1万3,100円=15.5%増)になります。

今後、年末に国が示す診療報酬の改定や、広域連合がさらに余剰金を活用するかどうかなどにより、保険料率の最終案が確定し、来年1月の議会に保険料率を盛りこんだ条例案と予算案を提出する予定です。

東京の75歳以上医療保険料の試算額(単位 円)

東京の75歳以上医療保険料の試算額(単位 円)

(12月20日付「しんぶん赤旗」より)

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