東京都築地市場(中央区)の市場業者で作る「築地女将さん会」(山口タイ会長)と東京魚市場卸協同組合(東卸)有志は20日、新市場建設協議会の開催を前に、強引な決定がされた場合は裁判も辞さないとする緊急声明を発表し、緊急の記者会見を行いました。
会見した女将らは、東京都や小池百合子知事、協議会に参加している理事らは業界合意が進んでいるかのように振る舞っているが、事業者の意見集約は行われていない、と口々に語りました。
緊急声明は「女将さん会」が独自に行った東卸に対する「築地市場の移転にかかる全組合員投票を求める請願署名」に応じた業者が、全事業者の半数を超える277事業者に上っており、「『現場の声=東卸』」の多くが移転日の決定はおろか、『移転』そのものに疑問を持っております」としています。
さらに「新市場建設協議会での強引な日時決定がされた場合には事業者の営業の死活問題ととらえ、東卸に対し訴訟を起こしていく構えでおります」としています。
同席した宇都宮健児弁護士は「豊洲新市場の無害化が実現できていない段階で、業者の意向を無視して移転日決定がなされた場合は重大な責任問題が生じる。要請があれば、全面的に支援していきたい」と述べました。
⇒関連記事「“築地守る”の約束ほご 都知事、豊洲開場日を発表」
(12月21日付「しんぶん赤旗」より)