日本共産党の志位和夫委員長は27日、党本部で記者会見し、2019参院選の比例代表予定候補(第1次)7氏を発表しました。
志位委員長は、第3回中央委員会総会で「850万票、15%」という得票目標を決めたことに言及。
「この間の選挙の結果に照らすと、850万票で必ず獲得できる議席数は7となります。議席目標は7としました」と説明しました。
各予定候補を紹介した志位氏は、「人格、識見、論戦力、どれも抜群、“ベスト7”の候補者です。7人全員当選のために全力をあげたい」と決意を表明しました。
また志位委員長は、参院選挙区予定候補に、長野選挙区の長瀬由希子氏(党中央委員、党長野県委書記長)を追加したことも発表。発表済みの10人に加え、選挙区予定候補は計11人となりました。
立民、社民、自由、民進各党に、協力のための話し合い呼びかけ
志位委員長は、「原則としてすべての選挙区に党公認の候補者を擁立してたたかうべく、いま準備を進めています。同時に、全国32の1人区のすべてで野党統一候補を実現し、勝利することを目指して力をつくします」と強調。
この間の参院選、総選挙での共闘の経過も踏まえ、「立憲民主党、社民党、自由党、さらに民進党の皆さんに協力のための話し合いを呼びかけたい」と表明しました。
記者団から、希望の党に統一会派結成を呼びかけている民進党も共闘の対象なのかと問われた志位委員長は、「民進党との関係では、野党間で安保法制廃止、立憲主義回復、安倍政権打倒、国政選挙でできる限りの協力を行うなどの合意の積み重ねがある」と強調しました。
また、衆院の民進党所属の「無所属の会」議員には、総選挙で日本共産党の支援を受け当選した議員も多く、昨年の参院選でも野党統一候補として当選した議員が民進党にはたくさんいると指摘。
「そういう流れからしても、(民進党には)協力を呼びかけたい」と述べました。
一方で志位委員長は、希望の党は安保法制容認、9条改憲推進の党であり、同党と統一会派を組むのは、「これまでの経過からも筋が通らなくなるのではないかという懸念を持っている」と述べました。
比例第1次7予定候補略歴(カッコ内は主な活動地域のブロック、県)
紙智子(62)現職
参議院議員3期、党常任幹部会委員、党農林・漁民局長(北海道、東北)
梅村さえこ(53)新人
前衆院議員1期、党准中央委員、国民運動委員会委員(北関東)
小池晃(57)現職
党書記局長、参議院議員3期、医師(東京都)
市民と野党の共闘を前進させて、自民党、公明党、補完勢力を少数に追い込みたいと思います。
しいば寿幸(かずゆき)(41)新人
党中央委員、千葉県副委員長(南関東)
井上さとし(59)現職
参議院議員3期、党参議院幹事長、党幹部会委員(東海、北陸信越、京都府)
山下よしき(57)現職
党副委員長、参議院議員3期、党参議院議員団長(京都府を除く近畿)
仁比そうへい(54)現職
参議院議員2期、党参議院国対副委員長、党中央委員、弁護士(中国、四国、九州・沖縄)
(12月28日付「しんぶん赤旗」より)