文京区の国道17号沿いの街路樹の伐採計画が、住民の声を受けて当面延期されることになりました。
国土交通省東京国道事務所が、無電柱化工事に伴い街路樹のイチョウやハナミズキを伐採しようとしていたものです。
区や区議会へも情報提供はなく、住民説明会についても国道に面した住民にのみ案内するというもので、周知徹底されていませんでした。日本共産党の山添拓参院議員、文京区議団、福手ゆう子同区都政対策委員長、石沢のりゆき前衆院比例候補は昨年12月15日、国交省に説明を求めるとともに、同地域に勤める人などから伐採中止を求める声が寄せられていることを紹介し、性急な伐採を行わないよう求めました。
山添議員は、おととし12月の無電柱化法案の審議においても、都道「白山通り」で同様の問題を取りあげ、住民合意で進めるようただしたことを指摘。
また区議団は、公園の少ない同区では樹木の緑は貴重なもので、街路樹の扱いは住民合意のもとで決めるよう求めました。
国交省は同12月18日、イチョウに取りつけられていた伐採予定の掲示を撤去したこと、説明会の案内についても、今後は自治会長などと相談の上広く周知徹底していくことなどを回答しました。
しかし、「今後の伐採計画については未定」としており、山添議員や区議団らは樹木の保全に向け、引き続き取り組みを進めることにしています。
(1月7日付「しんぶん赤旗」より)