「月18万円の民間施設 代わりにならぬ」
東京都三鷹市の特別養護老人ホーム「どんぐり山」の廃止条例案に反対する市民ら40人は6日朝、市役所前で「年金で入れる特養をつぶさないで」「待機者が320人もいるのに、高齢者施設をなくすなんてありえない」と職員や通行人にアピールしました。
東京土建三鷹武蔵野支部が「特養守れ」のメッセージを付けて配付した「甘グリ」も注目を集め、多くの人がビラを受け取りました。
廃止計画は、2017年3月に清原慶子市長が突然議会に示し、十分な説明と審議が行われないまま「広報みたか」に掲載されました。
市は「どんぐり山」の代わりに二つの民間 特養(ユニット型)が建設されると説明しています。アピールの参加者は
「月額約8万円で入れる公立の特養をつぶして月18万円もかかる民間施設ができても、代わりにならない」
「誰でも入れる老人ホ ームを残してほしい」
と訴えました。
アピールを呼びかけた新日本婦人の会三鷹支部の高橋友子さんは「これからも宣伝を続けて多くの市民と議会傍聴に押しかけ、計画をストップさせた い」と語りました。
参加者は、各会派への要請行動にも取り組 み、自民·公明·民進 の各会派は「検討中」と回答。日本共産党、無所属系会派「いのちが大事」の議員らは廃止条例案に反対の態度 を示しています。
「どんぐり山」閉鎖計画の条例案は、23日から始まる市議会で審議されます。
公的責任の放棄
日本共産党の大城みゆき三鷹市議の話
2つの新しい民間特養 は、虐待などの「緊急避難」受け入れ機能がなく、「どんぐり山」閉鎖は公的責任の放棄となり許されません。
高齢者入所施設が不足している時に公立の特養を廃止するなどありえません。3月議会で市民のみなさんや他会派とも結んで施設存続を追求します。
(2月7日付「しんぶん赤旗」より)