抗議1万人超 官邸・国会前「安倍は辞めろ」

森友問題徹底解明、安倍内閣総辞職を求めてコールする人たち=16日、首相官邸前

「森友学園」公文書改ざん判明後、最初の週末となった16日、首相官邸と国会議員会館前には昼から市民が続々と詰めかけ、最大規模の抗議となりました。官邸前で夜に行われた緊急抗議は、「安倍は辞めろ」などプラカードを掲げる参加者らで歩道が埋め尽くされ、こぶしを手に「公文書改ざんするな」「佐川じゃなくて安倍が辞めろ」のコールが鳴り響きました。

冷たい雨が降るなか東京都港区から参加した女性(52)は、「改ざんなんて許せるわけないじゃない。総辞職しかないですよ」。

抗議は市民有志で行われ、さまざまな人が個人として協力。その一人で、「未来のための公共」メンバーの大学生(23)は連日、アルバイトを終えて参加しています。
「原動力は、怒りしかないですよね。安倍政権が事実話して責任を取るまで声をあげ続けます」

国会周辺の行動には、各野党の国会議員も参加。日本共産党からは、小池晃書記局長(参院議員)、吉良よし子参院議員がスピーチしました。

国会周辺では、12日から緊急抗議が呼びかけられ、5千人、1万人と日ごとに増え続け、この日はそれを突破しました。

怒りは全国に広がり、この日は札幌市、青森市、福島市、仙台市、千葉県船橋市、新潟市、長野市、静岡市、名古屋市、大阪市、福岡市、宮崎市、鹿児島市、那覇市などでも抗議行動が呼びかけられ、17・18日にも各地でデモや街頭宣伝が計画されています。

16日昼の国会議員会館前集会(主催・総がかり行動実行委員会)であいさつした同実行委共同代表の小田川義和さん(全労連議長)は、「いったい誰が改ざんを指示したのか、その経緯と真相究明を求めるのは、主権者である私たちの権利であり義務です」と強調し、「内閣総辞職を求める運動をさらに広げていこう」と訴えました。

あす市民と野党大宣伝

市民連合と総がかり実行委員会 東京・新宿駅西口

「森友」公文書改ざんを受け、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は18日午後2時から東京・新宿駅西口で、森友疑惑の徹底追及、安倍内閣総辞職を迫る市民と野党の大街頭宣伝を行います。総がかり行動実行委員会との共催です。

(2018年3月17日付「しんぶん赤旗」より)

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