東京民報3月25日号に掲載された青年向けDVD紹介の記事を転載します。
「未来は若者のもの。ご一緒に、一人ひとりが輝く、希望ある未来をつくりましょう」―吉良よし子さん(参院議員)ら日本共産党の若手政治家が、日本の政治と未来について青年と語り合い、共産党と民青同盟を紹介するDVD「未来をどう生きるか?希望編」が完成しました。約30分の動画を紙上再現すると―。
若者の声で政治が
DVDは、青年が集まっている場に、吉良さんが訪問するところから始まります。
漫画版が発行され、200万部を超えるベストセラーになっている「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎著)が話題に。
自身の周りの若者が社会にどんな不安を持っているかや、政治について青年同士で語りあう場が少ないことなどを話し合います。
「働き方の問題で、若者にしわ寄せがいっているな、と思います」―そんな声から、吉良さんが2013年の初当選の時から取り組んできたブラック企業がテーマに。
吉良さんは、出された疑問に答えながら、ブラック企業名の公表や求人票の改善など、若者の声が政治を動かしていることを強調します。
DVDでは続いて、憲法と平和、若者と政治のかかわりなどの疑問について聞こうと、三人の青年がそれぞれ、議員事務所などを訪問します。
参院議員で弁護士の山添拓さんは、改憲の動きをどう見るかや、北朝鮮の問題をどう解決するかといった疑問に答えます。
日本共産党が戦前から一貫して戦争に反対してきたこと、自身もイラク戦争反対のデモに参加するなかで共産党に入ったことを振り返ります。
願い実現する力に
池内さおりさん(前衆院議員)は、「誰もがありのままに、互いを認め合い、カラフルに生きていく社会」をと、性差別や民族差別の問題に取り組んできた自身の活動を紹介。
アメリカのミレニアム世代(30歳前後の若者)の世論調査で、資本主義よりも「社会主義、共産主義」が好ましいとする人が51%になるなど、経済や貧困が広がり、各個人の豊かな人生をゆがめる利潤第一主義の資本主義に疑問がアメリカでも広がっていると語っています。
「政治や社会のことを周りと話しにくい」「政治はどうせ変わらない」といった疑問に答えたのは、都議の米倉春奈さんです。
自身も、「声を上げれば、政治は変えられる。一緒に変えよう」と訴えたくて、都議選に立候補を決意したと紹介。
最年少の議員として、家賃助成や学費のことなど「若者の声を届けようと取り組んできた」として、「気軽に議会に来てほしい。作戦会議もして、若者の願い実現に力を合わせたい」と呼びかけています。
それぞれの言葉で
DVDは、広告業界などでも活躍する映像クリエーター(制作者)の協力を得て作成しました。
DVDに登場する若者から聞き取りをして、出てきたエピソードも盛り込み、構成を練り上げてきました。
特に工夫したのが、政治の問題点の告発だけでなく、若者の疑問から共産党の考える政策や、政治を変える展望を語り、「未来への希望」を示すことです。「大企業を敵視している?」「社会主義は自由がない?」「憲法9条では平和を守れない?」などの疑問に、若手政治家が自身の言葉で答えています。
また、共産党になぜ入ったか、どんな思いで活動してきたかも、それぞれが語り、政治を変え、未来をひらく希望のある道があることを強調しています。
同都委員会ではDVDを全都に普及し、多くの青年に届け、見るつどいを開くことを呼びかけています。DVDを各地の共産党事務所で配布するほか、20秒ほどの紹介動画も作成し、本体と合わせて都委員会ホームページで公開する予定です。
(2018年3月25日付東京民報より)