日本共産党の山添拓議員は3月29日の参院国土交通委員会で、東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事での、大成、清水、鹿島、大林組が幹事社の共同企業体(JV)の談合疑惑を追及しました。
中央ジャンクションの地中拡幅工事を4区間に分け、大手ゼネコン4社が受注しようとしましたが、「赤旗」に寄せられた談合情報などに基づく調査の結果、東日本と中日本の高速道路2社の談合疑惑が「払しょくできない」として、契約手続きは中断しています。山添議員は、本線のトンネル部分でも、技術提案で選んだ優先交渉権と発注者が価格交渉する「一抜け方式」が取られ、大手ゼネコンが分け合う形になっているとして「発注方式自体を見直すべきでないか」と質問。
東日本高速道路(ネクスコ東日本)の荒川真取締役兼常務執行委員は「透明性・競争性の確保に留意しつつ検討する」と述べるにとどめました。
山添議員が「ネクスコは検討中としか言わない。国交省として指導すべきではないか」と述べたのに対し、石井啓一国交相は「発注者が決定するもの」と責任逃れに終始しました。
(2018年4月2日付「しんぶん赤旗」より)