米空軍横田基地(東京都福生市など)に特殊作戦機CV22オスプレイ5機が5日に到着したことを受け、「横田基地の撤去を求める西多摩の会」(高橋美枝子代表)は6日、緊急抗議集会を福生市で行いました。
地元や近隣の自治体、都内各地から400人を超える人々が駆け付けました。
冒頭、高橋氏が「横田基地を出れば、すぐ隣は住宅街です。危険極まりないオスプレイは飛ばさないことに限ります。あきらめずに頑張りたい」と訴えました。
集会には日本共産党の宮本徹衆院議員と、大山とも子、尾崎あや子、原のり子の各都議が参加。
宮本議員が「オスプレイの配備撤回に向けて皆さんと力を合わせたい」と決意を語りました。参加者らはリレートークで、
「横田基地周辺にも30校以上の学校がある。子どもたちの安全・平和が脅かされている」(三多摩労連)
「不安の声が続々と寄せられている。一人ひとりが声を上げることが大事」(新日本婦人の会都本部)
「住民の不安が払拭されないままの配備は許せない」(市民連合あきる野)
などと語りました。「会」の寉田(つるた)忠事務局長は行行動提起で「米軍に守ってもらわなくていい。私たちは憲法9条の力で平和を守る」と力を込めました。
集会には、自由党東京都総支部連合会の渡辺浩一郎会長(元衆院議員)も参加しました。
「住宅街の真横なんて」怒りの声次々
横田基地内の建物が目の前に建ち並ぶ福生フレンドシップパークには、平和団体や労働組市民連合などの旗が立ち、参加者は「子どもたちの未来を奪うな NO!オスプレイ」などの思いを書き連ねた手作りのプラカードや横断幕を持って集まりました。
ここ数年で平和活動に参加し始めた女性(都内在住)は「この公園に来るまでに保育園も学校も見かけました。住宅街の真横に米軍基地があって、ここにオスプレイが来るなんて、怒りしかない」と話します。
小平市から参加した女性(73)は「突然戦闘に使うオスプレイを首都に配備されるなんて日本はまだ占領されているのかと感じる。飛ばさないでほしい」と語り、国立市から参加した、編集業 をしている40代の女性は「(日米)安保条約には、米国が日本を守るなんて一言も書いてありません。日本の基地を自由に使 っていいと書いてあるだけ。根っこにあるこの問題点を知らせて米軍基地をなくしていきたい」と意気込みました。
友人と参加した20歳の女性は「ぎりぎりまで国民に知らせないやり方がひどいなと感じる。平和の問題はこれから勉強していきます」。
職場の先輩と参加した22歳の女性は7月に引っ越してきて自分が住む地域の平和問題に関心を持ちました。よく分からないので勉強していきたい」と話しました。
(2018年4月7日付「しんぶん赤旗」より)