東京都築地市場(中央区)の水産仲卸業者でつくる「築地女将さん会」(山口タイ会長)は11日、都庁で記者会見し、仲卸業者を対象に行った市場移転のアンケート結果を発表しました。
豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)での10月11日の開場計画に80.4%が「納得していない」と答えました。調査は、東京魚市場卸協同組合の全534業者(1日時点)を対象に3月26日から4月1日に実施。有効回答数は261でした。豊洲新市場の問題点は、「解決していない」が88.9%。未解決の問題で懸念が強かったのは、交通アクセス(81.2%)、土壌汚染(75.0%)、お客が来てくれるか不安(74.3%)などでした。
また、都による土壌汚染対策を「信頼していない」が92%と圧倒的でした。
移転計画そのものについて「今からでも中止にすべき」が31.4%、「もう一度凍結して話し合う」が38.7 %に対して、「このまま進めて良い」は4.6%でした。
「築地と豊洲どちらで商売したいか」の問いでは、築地を選んだ人が「当然」「できれば」を合わせて92.7 %に上りました。
会見で山口会長は 「あんな汚染された場所に行けるわけがない」と訴えました。
同会は会見に先立ち、小池百合子都知事宛に、豊洲市場の開場をもう一度「延期」することなどを要請。 日本共産党都議団はじめ都議会各会派を回り、 アンケート報告書と要請書を手渡しました。
(2018年4月13日付「しんぶん赤旗」より)