日報破棄再調査を
防衛省が16日に公開した陸上自衛隊イラク派兵日報に陸自宿営地への攻撃が発生した日付の分が欠けている問題について、日本共産党の宮本徹議員が18日の衆院外務委員会で「緊迫時の日報は破棄したのか」と追及しました。今回公表された計435日分の日報には、宿営地内にロケット弾が着弾した2004年10月22日、同年同月31日、2005年1月11日、7月4日分などが欠如しています。
宮本議員は「普通はまとめて保管している。事実上、イラクが戦闘地域になっていたことを隠すために破棄したと疑念を持たざるを得ない」と指摘しました。
鈴木氏(防衛省・統合幕僚監部総括官)は、日報を保管していた陸幕衛生部と陸自の研究本部について「どの時点でそこに保管され、仮に破棄されたのかは調べることが困難な状況だ」と答弁し、日報のこれ以上の公開に消極的な姿勢を示しました。
宮本議員は「『困難』で済まされる話ではない」とただし、再調査を求めました。
(2018年4月22日付「しんぶん赤旗」より)