笠井議員は、3月30日の蒸気漏れは再稼働のわずか7日後で、地元自治体への連絡も遅れ、住民や首長から怒りと不安の声があがっていると紹介。
配管のさびを放置し、腐食、蒸気漏れに至ると認識せず「甘く考えていた」とする九電の姿勢について、政府の認識をただしました。
原子力規制委員会の更田豊志委員長は「2次系配管からの蒸気漏れで、安全上の重要度は低い」と答弁。
笠井議員は「末端設備の軽微なトラブルでも重大事故のきっかけになりうる」と指摘しました。
笠井議員は、玄海3号機が7年3カ月にわたり停止していたとし、「規制基準と審査で、長期停止した原発の再稼働は想定していたか」と質問。更田氏は「長期停止後の再稼働に関する基準はない」と答えました。
笠井議員は「長期停止後の再稼働で今までにない問題が起き、重大事故につながる恐れがある」として、3号機の停止と総点検を要求。世耕弘成経産相は「九電自らの判断」との姿勢を示しました。
(2018年4月25日付「しんぶん赤旗」より)