東京都江東区では「9条改憲NO! 平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」が開催され、昨年を超える6万人(主催者発表)が参加。
野党4党の代表とともに「9条改憲NO!」「安倍内閣は退陣を!」などと書かれたプラカードを掲げてアピールしました。
主催は同集会実行委員会。「総がかり行動実行委員会」「9条改憲NO!全国市民アクション」の共催です。
会場の東京臨海防災公園には、開始前から、子どもづれの夫婦や若者らが次つぎと詰めかけました。
実行委員会を代表して主催者あいさつした高田健さんは、世論調査では安倍政権下での改憲に対して反対が58%に達していると指摘。
「安倍政権はボロボロに見えても自然には倒れない。私たちの手で倒そう」と訴えました。
学者や市民らがリレートーク。一橋大学名誉教授の山内敏弘さんは、「自衛隊を明記すれば集団的自衛権の全面容認になる」と批判。
作家の落合恵子さんが「平和と命、人権のためにあらがうことは生きる証しであり誇りです」と呼びかけると、参加者は声援や大きな拍手で応えました。
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の諏訪原健さんが連帯あいさつし、「憲法は未来に語りかけられた言葉。憲法の理念を私たちのものにして未来につなげていこう」とよびかけました。
「9条改憲NO!全国市民アクション」の長尾ゆりさん(全労連副議長)が、3000万人を目標にとりくんでいる「安倍9条改憲NO!全国統一署名」の集約数が1,350万人(4月末時点)を突破したことを報告。
行動提起した福山真劫さん(総がかり行動実行委員会共同代表)は、草の根から3000万人の署名を集めきるとともに、「野党と連帯してたたかえば、安倍政権を倒すことができる」と強調しました。
川崎市から夫と小4の娘と一緒に参加した女性(46)は、「北朝鮮を改憲の口実とするのではなく、対話すべきです。9条を守り、戦争をしないことは日本の責任です」と語りました。
集会後、参加者は2コースに分かれてデモ行進しました。
市民と野党の共闘さらに~志位委員長ら5野党党首が連帯
集会では、日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、民進党の大塚耕平代表、社民党の又市征治党首が連帯あいさつ。壇上で揃って市民とともに「憲法9条改悪反対!」「安倍政権は今すぐ退陣!」とコールしました。
自由党の小沢一郎代表がメッセージを寄せました。
あいさつで志位委員長は「安倍首相は、内政、外交ともボロボロで末期状態です。しかし9条改憲だけは絶対に諦めようとしない。この旗を捨てた途端に内閣が瓦解するからです。それなら国民が引導を渡してやろうではありませんか」と、9条改憲をめぐる安倍政権と国民との歴史的な対決局面を強調。
「安倍政権による9条改憲を許さない―この一点で力を合わせ、市民と野党の共闘を広げに広げ、安倍政権もろとも9条改憲のたくらみを葬り去ろうではありませんか」と呼びかけると大きな拍手と歓声がわき起こりました。
枝野氏は「多くの市民、思いを同じくする政党と力を合わせ、まっとうな政治を取り戻す」、大塚氏も「野党と大勢の皆さんと憲法を守る」と表明。
又市氏は「皆さんと一緒に安倍政権を打ち倒す」と連帯あいさつしました。(志位委員長あいさつ全文)
(2018年5月4日付「しんぶん赤旗」より)