女性記者へのセクハラ行為を認定され懲戒処分相当となった福田淳一前事務次官を「セクハラ罪という罪はない」などと擁護した麻生太郎財務相への抗議行動が7日、東京・霞が関の財務省前をはじめ札幌、京都、大阪、奈良各市で行われました。
参加者は「#With You」(あなたと共にいる)のプラカードを午後7時一斉に掲げました。
約100人が参加した財務省前行動は「セクハラ被害者バッシングを許さない4・23緊急院内集会実行委員会」が主催、土砂降りの雨をついて参加者がリレートーク。「麻生氏の発言は役所の品位の前に被害者を傷つけるもの」
「声を上げてくれた記者に感謝する。いっしょに声を上げ、世の中を変えていこう」
とアピールしました。
野党の国会議員が駆けつけ、日本共産党からは畑野君枝、本村伸子両衆院議員、吉良よし子参院議員が参加。
本村議員は、「セクハラは個人の尊厳を不当に傷つける社会的に許されない行為と厚労省が規定しているが、麻生氏はこの認識を持っていない。一連の発言は財務省トップとしてあり得ず辞任を求めていく」と表明し、拍手に包まれました。
呼びかけ文では、財務省が福田氏のセクハラ行為を認定しているにもかかわらず、麻生氏が「役所に対して品位を傷つけたとか、そういった意味で処分した」としていることに、「セクハラだったと認めないと公言しているのも同然」と厳しく批判。
強く抗議し、反省と謝罪を求めています。
(2018年5月8日付「しんぶん赤旗」より)