国家戦略特区制度は、自治体などからの提案を受けてWGが提案者や関係省庁にヒアリングし、その後、特区諮問会議(安倍首相が議長)が採用する構想を決定する仕組み。
安倍首相は「透明性の高い仕組み」「WGは全てがオープン」だと述べています。
田村議員は、WGから諮問会議へ議論が持ち上がる際に、今治市の構想が数ある特区申請の中でなぜ選ばれたのか、選定過程が不透明だと指摘。
内閣府が開示した文書によると、議事録が公表されたWGとは別に、2016年11月1日に「ワーキンググループ」と題して開かれた会議で、選定をめぐる議論が行われているとして、「この会議は一体何か」と追及しました。
梶山弘志地方創生担当相は「WGとは違う」と答えました。
田村議員は、公表されたWGと11・1の会議で、委員への謝金や座長の出欠・出席委員の定足数に関する扱いに差はなく、「議事録をつくらない、公表しない点しか差はない」と指摘。「11・1の会議は影のWGであり、これこそオープンにすべきだ」と、政府の隠ぺい体質や、「透明性の高い仕組み」と喧伝(けんでん)する安倍首相を批判しました。
(2018年5月16日付「しんぶん赤旗」より)