東京都の武蔵野市議会で15日、議会改革の一つとして議論されてきた、本会議傍聴者の託児サービスについて6月開催の第2回定例会から実施されることが分かりました。
これまで市議会では、本会議や、子育てに関係する委員会、陳情採択などを現場で見たいと子連れで訪れる市民がいまし たが、子どもが泣くなどした場合、議場や委員会室を出ざるを得ませんでした。
そこで、議会運営委員会では、議会改革の一つとして託児サービスの設置を求める声が女性議員を中心に上がって、議論が進み、今年度予算に計上するに至りました。
託児場所は、本会議場と同じフロアにある応接室を議会開催期間中、一時的に模様替えして使用します。
市は、NPO法人に委託して保育者を設置します。
同サービスの利用は、傍聴を希望する2日前の正午までに議会事務局に申し込むと受けられます。
対象年齢は、生後6カ月から就学前までで、無料で3時間まで預けられます。
第2回定例回本会議(6月)から実施し、利用状況や出された意見も検証した上で、第3回定例会(9月)からは、本会議に加え常任委員会でもサービスを実施していく予定です。
私自身、福島県からの自主避難者に対する支援を求める陳情を採択する委員会に立ち会いたいと来られた親子の子どもをあやして、母親に委員会の傍聴をしてもらった経験があります。
また、これまでも議会や委員会に就学前の子を連れてくる親子もいました。
今回の託児サービスは、開かれた議会を目指す議会改革の取り組みの一つです。
議会では、待機児童対策や子育て問題でさまざま議論をしているので足を運んでほしいですし、これからも市民の声をもっともっと反映できるようにしていきたい。
私個人としては、傍聴者も議員も受けられる託児サービスに広がっていけばと思っています。
(2018年5月16日付「しんぶん赤旗」より)