私学助成の不交付となる定員超過率は、定員8,000人以上の大学で2016年度から2018度にかけ、定員の1・2倍以上から1・1倍以上に引き下げられました。
そのため多くの大規模大学は、入試の合格者数を数千人単位で絞っています。
宮本議員は、合格ラインが想定外に上がったことで受験に全部失敗した悲鳴を紹介し、経済的負担も大きい浪人をせざるをえない事態が広がっていると指摘しました。
また、大学側でも定員調整のための追加合格発表が3月末まで続くなど、弊害が社会問題化していると告発。
文部科学省は2019年度から入学定員充足率が1倍を超えたら補助金減額を計画していると指摘し、来年度の厳格化の見直しを求めました。
同省の義本博司高等教育局長は「受験生が読めない、歩留まりが大学の想定を超えたなどの話は承知している」と弊害を認めました。
林芳正文科相は「どういうことが実際起きているかということをふまえ、適切に措置を講ずる」と答えました。
(2018年5月21日付しんぶん赤旗」より)