万葉側が5月28日に都に提出した回答書では「現状のままでは事業実施の決断を下すことは困難」として契約解除を示唆していました。
小池百合子知事は30日に万葉倶楽部の高橋弘会長と会談し、万葉への配慮が足りなかったと謝罪。
万葉側が出した着工を枣京五輪後に先送りし、その間は都が「にぎわいの創出」を行うという要求を受け入れました。
小池知事は31日夜開いた関係局長会議で、「事業実施に向けて前向きの回答が示された」と述べ、暫定施設の整備について検討するよう指示。
6月1日の定例会見で小池知事は、暫定施設については詳細を詰めていきたいとしただけでした。
千客万来は民設民営のにぎわい施設で、都が2016年の2回目の公募で事業者として万葉倶楽部を選定。
都は50年間の定期借地権を設定して都有地約1.1ヘクタールを貸し付け、万葉は飲食・物販店舗と温泉付きホテルの複合施設として2017年1月着工、2019年8月に全面開業する計画でしたが、万葉側が土地賃貸契約と着工を先送りしてきました。
(2018年6月2日付「しんぶん赤旗」より)