呼びかけたのは、若者憲法集会実行委員会と「未来のための公共」です。
全国各地から若者を中心に2000人(主催者発表)が参加し、「安倍政権から9条守ろう」「安倍政権は今すぐ退陣」とコールしました。
デモは、2台のサウンドカーやドラム隊を先頭に行進。参加者は「憲法守れ」「9条いいね」などが書かれたプラカードを掲げ、休日の繁華街でアピールしました。
仙台市から参加した男子高校生(18)は、「安倍政権による、公文書の改ざんは絶対に許せない」と憤り、地元で宣伝も行っていると言います。
「民主主義の土台が壊されようとしています。私は、まっとうな政治をしろと声をあげ続けます」
どこからかやってきて悪を成敗する“水戸黄門”はいないと述べ、「私たち一人ひとりが、この政治を終わらせよう」と訴えました。
デモに先立つ集会では、日本共産党の田村智子副委員長、自由党の野沢哲夫東京都第1区総支部長があいさつしました。
若者憲法集会実行委はこの日、都内で分科会や集会を行いました。
分科会では、共産党の吉良よし子参院議員があいさつしました。
「若い人がこれだけ政治に怒っていると伝えたい」(宮城、30歳、保育士の女性)
「街頭でのってくれる人がいて一体感がある」(静岡、28歳、製造業の男性)
3日、サウンドカーやドラム隊の音楽と「9条のある未来がいいね」「まともな政治をあきらめない」などの青年のコールが響き合い街中にアピールした新宿デモ。
全国各地から参加した青年の声を聞きました。
「みんなの意見を聞きたいと思い参加した」と言うのは福島の女性(28)です。
初めてデモに参加しました。企業に派遣社員を送る会社に勤めていました。自身の働き方もプラックでした。
「仕事のために生きているような働き方」と振り返ります。
安倍政権が強行する企業に都合のいい「働かせ方改革」ではなく、労働者のための改革を求めます。
「同世代が集まって声を上げている。自分も何かしたいと思えた」
コールを口ずさむ中高生や、手を振りスマートフォンで写真を撮る観光客など、デモは街頭から注目を集めました。
大阪の大学1年生の男性は「#9条いいね」のプラカードを持って参加しました。
「こんな大きいデモは初めて、声を大にして言える機会はなかなかないから気持ちがいい」と話します。
普段は同世代でも政治や社会について話せないと言います。
「みんな同じ方向を向いてこれだけ9条守れと声を上げている。地元でも9条守るために行動していきたい」
(2018年6月4日付「しんぶん赤旗」webサイトより)