東京都杉並区の田中良区長が公用車を選挙応援など不透明に使用している問題で、日本共産党の金子健太郎区議は31日、区議会で般質問に立ち、開示請求で明らかになった実態を示して追及しました。
金子区議は「公用車の公務以外での利用が日常的に行われていたのではないか」と述べ、 区長専用車の運転日誌で公務として公表されていない区外への移動が多数見られたと指摘。
中でも2016年1月11日に小金井市、4月16日午後には目黒区への移動が記載されていることに触れ、1月11日には小金井市長の選挙報告会に出席したこと、4月16日は目黒区長選最終日だったことを示しました。
金子区議は「深夜までの公用車利用が常態化していた」として昨年の運行記録で専用車が区役所に戻った時刻が午後11時を超えたのが80日、そのうち午前0時を超えたのが27日と、近隣区長と比べても多い事実を告発。
これに伴い、区長専用車の運転手が「過労死ライン」とされる月100時間以上の時間外労働が続き、今年1月には222時間を超える異常な実態となっていることを示しました。
田中区長は答弁に一切立てませんでした。
(2018年6月5日付「しんぶん赤旗」より)