東京都が都立病院の地方独立行政法人(独法)化を検討している問題で「都立病院の充実を求める連絡会」は7日、独法化反対の宣伝を都庁前で行い、都議会厚生委員会の請願審査を傍聴しました。
5日までに8つの都立病院すべてで「守る会」が結成されました。
大塚(豊島区)、松沢(世田谷区)、駒込(文京区)、広尾(渋谷区)、墨東(墨田区)、多摩キャンパス(府中市・3つの都立病院が集積)の各会員らが横断幕を掲げ、次々とマイクを握りました。
「都立墨東病院を直営で存続させる会」の女性は「都営だからこそ実現できる質の良さを地域の皆さんに知らせ、運動を強めよう」と訴えました。宇都宮健児弁護士や、東京労連の代表が連帯あいさつし、日本共産党の藤田りょうこ都議は「先行して独法化した病院の現状を見れば、独法化はしてはならないのは明らかだ」と訴えました。
参加者が傍聴した都議会厚生委員会では、「連絡会」が提出した「都立病院の地方独立行政法人化の検討をやめ、直営で充実させることに関する請願」が都民ファ、公明、自民の反対で否決されました。
「連絡会」の代表は「都立病院の充実を求める約3万人分の請願を否決したことは許せない。独法化の問題点がまだまだ知られていないので、今まで以上に都民に知らせる運動を強めたい」と語りました。
(2018年6月8日付「しんぶん赤旗」より)
「もっと寄り添う都立病院へ!」Twitterより
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— もっと寄り添う都立病院へ! (@Toritsu_mamoru) 2018年6月7日