日本共産党の笠井亮議員は6日の衆院経済産業委員会で、世耕弘成経産相が日本の原発の稼働率(2016年度で5%)を「77.2%」と強弁していることを厳しく追及しました。
笠井議員は、自身が43基全体の稼働率を繰り返しただしたのに対し、世耕氏が5%というデータは「あまり意味のある数字ではない」(5月30日の同委員会)と主張したことに言及し、改めてこの問題を追及して世耕氏に発言の撤回を要求。世耕氏は、止まっている原発を含めて稼働率を計算しても意味がないなどとして、撤回しませんでした。
原発の稼働率について笠井議員は、日本に存在する全原発の認可出力に基づく基礎データが使われてきたと指摘。
このデータは、日本原子力産業協会や電気事業連合会などの原子力事業者や経産省の審議会でも使われてきたと強調。
「あたかも原発が安定電源であるかのように、政府に都合のいい数字になるよう無理やりデータをつくっている。厚労省のデータねつ造とどこが違うのか。ここにも安倍政権のうそが出ている」と厳しく批判しました。
(2018年6月13日付「しんぶん赤旗」より)