日本共産党の とや英津子東京都議は20日の都議会本会議一般質問で、練馬区の医療過疎の解消を小池百合子知事に求めました。
とや都議は、38歳で脊髄を損傷し、下半身不随になったが転院先が見つからずに退院し、1カ月リハビリを受けられなかった住民などの事例を示し、
▽同区の病床数が10万人当たり290床で、23区平均の約3分の1で最も少ない▽指定2次救急医療機関が都全体と比べて約半分で入院患者の7割が区外で受診している
などの実態を指摘。
区と区議会が、基準病床の引き上げ、回復期・慢性期病床3次救急整備などを要望していることに触れ、小池知事の認識をただしました。
小池知事は、練馬区が医療を区政の最重要課題としていること、及び、区と区議会の要望について「十分承知して」おり、病床数などが「自治体間で偏在が生じていると認識している」と答弁。
回復期・慢性期などの病床機能の充実が課題となっているのは「練馬区においても同様」だとの認識を示し、都として「地域包括ケアシステムの構築に向けた区市町村の取り組みを引き続き支援していく」と述べました。
また、とや都議は、都営地下鉄大江戸線の光ヶ丘駅~大泉学園駅間の延伸計画について 「交通空白地域の解消と同時に、区内西側地域から都心へのアクセスが容易になり、利便性は飛躍的に向上する」として、事業化を要望しました。
(2018年6月22日「しんぶん赤旗」より)
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