【都議会経済・港湾委】

小池百合子東京都知事が豊洲新市場(江東区)に誘致する集客施「千客万来」の事業者、万葉倶楽部(神奈川県小田原市)の高橋弘会長と5月30日に会談をした際に、大手広告代理店の電通の社員が同席していたことが22日、明らかになりました。

都議会経済・港湾委員会で、日本共産党の、あぜ上三和子都議が「不可解、不透明な部分が多い」と追及しました。

千客万来施設の着工を引き延ばしてきた万葉倶楽部は、5月28日に提出した回答書で「事業実施の決断を下すことは困難」と、契約解除を示唆していました。

回答を受けた2日後に小池知事は高橋会長と会談。

万葉は着工を2020年東京五輪後に先送りにすると要求、小池知事は31日に「前向きの回答が示された」として受け入れるか検討を指示しました。

あぜ上都議は委員会で、都と万葉倶楽部のトップ会談に、なぜ電通の社員を同席させたのかと追及。

会談に同席した村松明典・中央卸売市場長は、ビジネスパートナーとして万葉の判断で同席していたと答弁。

あぜ上都議は「突然、電通社員を同席させたのはおかしいとは思わないのか。ブラックボックスだ」と批判。都と万葉の協議記録を早急に提出するよう求めました。

千客万来誘致も混迷し、都は2016年に行った2回目の公募で万葉俱楽部を選定。万葉は飲食・物販店舗と温泉付きホテルを2017年1月着工、2019年8月に全面開業する計画でした。

(2018年6月26日付「しんぶん赤旗」より)

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