「ともに狛江 市民の会」の田中とも子候補(60)と、前市長を最後まで支えかばい続けた自民党・公明党推薦の松原俊雄候補(66 )との一騎打ちの東京都狛江市長選(22日投開票)。
市政刷新を願う超党派の市民の共同と、古い政治の継続を目指す自公陣営との対決構図が鮮明です。
市政への信頼を失墜させた前市長のセクハラ事件。田中候補は連日、街頭からセクハラを共に追及してきた超党派の女性市議や市民らと「市民参加で(セクハラやパワハラの)再発防止策を確立する」との公約を訴えています。
強権的で市民に冷たかった前市政を転換すると訴える田中候補。
防災無線の戸別受信機の貸し出しや豪雨災害の避難訓練、住宅耐震化助成の拡充を進める「災害死者ゼロ」、認可保育園増設や一人親家庭支援で「待機児ゼ口」、認知症予防対策や安心できる地域包括ケア体制を確立する「孤立死ゼロ」、市民が強く要望する中央図書館、公民館の増改築などの具体的な政策を掲げています。
訴えを聞いた女性(73)は「田中さんが市政を変えてくれることを期待します」と語ります。
これに対して自公陣営は、前市長を最後までかばい、百条委員会設置にも辞職勧告決議案にも反対した自らの責任には一切沈黙し、謝罪も反省もしていません。
松原氏は前市政の転換に触れることができません。
その一方で陣営幹部は「共産党は最初から最後ほでセクハラ(の主張だけ)。狛江をどうするかが何もない」(15日、高木光・選対本部長)などと、田中氏が人権と暮らしを守る政策を訴えていることを無視し、事実を歪めたデマ攻撃に終始しました。
さらに、石井三雄市長(当時)が賭博の借金で投げ出した後、市政を立て直し、矢野裕市長が4期16年間、「市民が主人公」の市政を進めてきたことに対し、「あの暗黒の共産党市政に断じて渡してはならない」(公明党・高木陽介都本部代表)と攻撃しました。
しかし、松原氏自身が掲げている情報公開や市民参加協働は、矢野市政が実現してきたことです。
自公両党がこのことに口をぬぐったまま、「暗黒」などと矢野市政を攻撃することは、天につばするもので、信頼失墜した市政刷新を願う市民の思いを否定するものです。
日本共産党、社民党、生活者ネット、新社会党、自由党都連、緑の党推薦
自民党、公明党推薦
(2018年7月18日付「しんぶん赤旗」より)