通常国会の事実上の閉会を受け、日本共産党の小池晃書記局長は21日、世田谷区三軒茶屋での街頭演説に臨み、国会での野党共闘と日本共産党のたたかいを報告、「安倍政権打倒へ市民と野党の共闘を強め、来年の参院選、統一地方選で日本共産党を躍進させよう」と訴えました。
猛暑の中、多くの人々が足を止め聞き入りました。吉良よし子参院議員(東京選挙区)と来春の区議選をたたかう6予定候補がそれぞれ決意表明。
吉良議員は、今国会で安倍自公政権が強行した「働き方改革」一括法に怒りを込めて批判。
「人間、24時間働き続ければ体は壊れるんだ」と反対した過労死家族の会の人たちの思いを紹介し、「自民、公明、維新は恥を知れ。命を奪う制度を必ず廃止しよう」と力を込めました。
小池書記局長は、今国会は「モリカケに始まりカジノで終わった。安倍政治の堕落、自民党・公明党の退廃をはっきり示す国会だった」と指摘。
西日本豪雨水害のさなかに宴会に興じた自民党と、災害対策を求める野党に耳を貸さずカジノ担当相の仕事を優先した公明党の石井啓一国土交通相を批判しました。
野党の国会共闘については、合同ヒアリングが11テーマで118回開催され、「原発ゼロ法案」「被災者生活再建支援法改正案」など20本を共同提出したと紹介。
野党の結束した追及で「働き方改革」一括法案から裁量労働制の拡大を削除させ、安倍首相の念願の憲法9条改憲の発議も阻止したこと、与党幹部が「今の共闘には共産党が入っているから手ごわい」と語っていることも示し、「たたかいの手は緩めない。ひどい国会のおとしまえを選挙でつけよう」と呼びかけると、拍手と声援が起きました。
小池書記局長は、森友・加計疑惑、改憲策動、アベノミクスによる大企業優遇など、暴走する安倍政権を倒すカギは「市民と野党の共闘」だと強調。
「『本気の共闘』ができれば必ず倒せる。共産党が野党をつなぐ役割を果たし、市民とのかけ橋を担う。共産党を強く大きくすることに、日本の未来がかかっている」と呼びかけると、大きな拍手がわきました。
(2018年7月22日付「しんぶん赤旗」より)