中高生ら“模擬国会”/お互いの意見 尊重し伝え合う

政治ってなんだ、どうやって決めるの――。
国会の仕組みを理解しながら話し合う「模擬国会」が23日、国会内で行われ学生団体Aileが主催し全国の中高生約60人が参加しました。

参加者と交流する日本共産党の山添拓参院議員(右から3人目)=23日、国会内(「しんぶん赤旗」WEBサイトより)

テーマは「移民受け入れの是非」。
参加者らが衆参両議員として、賛成派と反対派に分かれ真剣に議論。事前に調べてきたことや自分の考えを発表し合うなかで、みんなで政策や法案などの結論を導き出します。

Aile運営代表の高校3年生の武藤幸さん(18)は「議論で白黒をはっきりつけることが目的ではなく、相手を尊重しつつ、お互いに異なった意見を伝えあうことの難しさや相手に伝わった時の達成感を感じてもらえたら嬉しい」と話しました。

賛成派からは「少子高齢化や労働力不足の解消につながる」などの意見が述べられ、「国による移民者への社会保障の充実や選挙権、差別問題の対策」などの案が出されました。

反対派からは「移民受け入れの前に低賃金や労働時間の問題など労働環境を整えるべきだ」などの意見が述べられました。

投票結果では「移民受け入れの是非」について賛成27票で反対19票、白票5票でした。

北海道帯広市から参加した高校3年生の山本愛優美さん(17)は「賛成派も反対派も良い政策をつくろうとする議論をしていて有意義な時間でした」と話しました。

日本共産党の山添拓参院議員が参加し一緒に昼食をとりながら交流しました。

立民、社民、自民各党の議員らも参加しました。

(2018年7月24日付「しんぶん赤旗」より)

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