東京都築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転問題で、築地女将(おかみ)さん会と築地市場営業権組合、市民有志らが1日、農林水産省を訪れ、事業者の営業権の確認をするとともに、都の豊洲移転の開設申請を認可しないよう要請しました。
要請に先立つ1日午前、都の職員が農水省を訪れ、認可の申請を行いました。
認可には1カ月前後かかると見込まれています。
要請では、築地市場の仲卸業者は営業権を持っていること、問題が山積している豊洲移転によって「築地ブランド」や「のれん」が傷つき損失が生まれかねないことの確認を求めました。
農水省の食料産業局食品流通課卸売市場室の武田裕紀室長は「(仲卸業者は)営業権は持っている」と回答。一方、公共用地の取得に伴う損失など、補償に関連する事柄については回答を避けました。
営業権組合共同代表の宮原洋志さんが「(豊洲新市場の)建物の土台から、すべてにあたって不安を持っている。都の申請に対しては、しっかりとした審査を」と求めたのに対し、武田室長は「卸売市場法の10条(市場認可基準)にもとづき審査する」と答えました。
山口タイさん 築地女将さん会会長(鮮魚仲卸「樋徳商店」女将)の話
安全だというなら、築地市場の講堂に来て、すべての業者の前で宣言すべきです。
根拠をわたしたちに一つひとつ示してほしい。なぜ、それができないんでしょう。後ろめたいことがあるんですか。
小池さんのしていることは、業者に対する裏切りですよ。こんなに人を翻弄していいものでしょうか。
(2018年8月2日付「しんぶん赤旗」より)
宇都宮けんじ氏Twitterより
宇都宮けんじ @utsunomiyakenjiutsunomiyakenji was LIVE— 宇都宮けんじ (@utsunomiyakenji) 2018年8月1日