日本共産党の里吉ゆみ都議は29日、都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会で東京五輪での暑さ対策について質問し、開催時期の再検討を求めました。
五輪開催時期(7月24日~8月9日)は気温、湿度ともに高く、組織委員会は暑さ対策として、サマータイムの導入を国に対して要求しています。同制度について里吉都議は、健康への影響や過去に国民の批判を浴びて廃止になったことを挙げ、「乱暴な議論。導入すべきではない」と批判しました。
里吉都議は競技者、観客、ボランティアへの暑さ対策や費用についても質問。
都の担当者は道路の遮熱舗装や冷房付きの休憩所の確保などの対策を挙げましたが、費用の見込みについては「対象や範囲が明確でないので答えることは困難」としました。
里吉都議は五輪憲章が国際オリンピック委員会(IOC)の使命と役割を「選手の健康に関する対策を奨励し支援する」としていることを挙げ、「『夏開催を動かせない』という今のあり方から脱却する必要がある」と指摘。IOCと日程について交渉するよう求めました。
(2018年8月30日付「しんぶん赤旗」より)