【都議会 経済・港湾委】豊洲新市場を調査/日本共産党の実施提案実る

東京都議会の経済・港湾委員会は4日、築地市場(中央区)の移転先とされる豊洲新市場を視察しました。

新市場用地の土壌汚染の「追加対策」工事結果を受け小池百合子知事が「安全宣言」したのに対し、日本共産党都議団が視察実施を提案していたもので、共産党から尾崎あや子、あぜ上三和子両都議が参加しました。

尾崎、あぜ上両都議によると、一行は7街区の水産卸売場棟、6街区の水産仲卸売場棟の売場や、棟内の上下階を結ぶスロープ、トラックの荷物を揚げ降ろしするヤードなどを視察。

両街区の地下に土壌汚染対策の盛り土を行わず設けていた地下空間に入り、地下水を汲み上げる「釜場」や、井戸の周囲で揚水する「ウェルポイント」を見て回りました。

視察を終えた尾崎都議は「新市場用地では環境基準の170倍のベンゼンなど、広範囲に汚染が残っています。地下水位が高いため、盛り土が再汚染された可能性が高く、地下水を半永久的に管理し続けなければならない豊洲新市場は、食の安全が第一の市場にふさわしくないと、改めて感じました」と語ります。

あぜ上都議は「市場業者からは地震が起きた時のリスクや、買い出しの物流動線の問題など『都は業者に寄り添っていない』との批判も多く出ています。10月移転ありきで強行してよいのか、都の姿勢が問われています」と話していました。

(2018年9月6付「しんぶん赤旗」より)

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