日本共産党の小池晃書記局長は14日、東京都墨田区のJR錦糸町駅北口で演説し、日本共産党の国会論戦や野党共闘の成果を示し、来年の参院選での勝利と墨田区議選での現有5議席から6議席への躍進への支持を呼びかけました。
小池書記局長は、「外交の安倍」などと持ち上げられた安倍晋三首相が、ロシアのプーチン大統領から日ロ平和条約の無条件年内締結を迫られても異議を唱えなかった問題に言及。「外交は社交にあらず。いくらトランプ氏、プーチン氏との“うわべだけの仲良し”を誇っても、沖縄の民意を踏まえて辺野古新基地を拒否することもできない、プーチン大統領の領土交渉棚上げ提案に反論もしない。まさに国辱外交だ」「『日本を取り戻す』と言うが、沖縄の(名護市)辺野古は奪われ、千島も取り戻せない」と厳しく批判しました。
その上で、先の通常国会では野党共闘が進み、「原発ゼロ基本法案」「被災者生活再建支援法改正案」など20法案を共同提出し、働き方改悪一括法から裁量労働制拡大を削除させ、「安倍首相の念願だった憲法9条発議も阻止した」と報告しました。
ある与党幹部が「今の共闘には共産党が入っているから手ごわい」と漏らし、「森友・加計」疑惑を追及する共産党議員の論戦を見た内部告発者が「共産党なら資料を安心して託せる」と協力していることも示し、「たたかいの手は緩めない。そして選挙で決着をつけようではないか」と訴えました。
小池書記局長は、『安倍政権をどうしたら倒せるか』との疑問に対し、市民と野党が力を一つに合わせ、「本気の共闘」を発展させる以外にないと強調。「野党をつなぎ、市民との架け橋の役割を担う共産党を強く大きくすることなしに本気の共闘の発展はない。市民と野党の共闘勝利、日本共産党の躍進で自公・維新を少数に追い込もう」と力強く訴えました。
そして、大激戦の沖縄県知事選(30日投票)で、翁長雄志知事の辺野古新基地建設反対の遺志を引き継ぐ「オール沖縄」の玉城デニー候補必勝のため「知り合いや友だちに支持を訴えてください」と呼びかけました。
東京選挙区で再選を目指す吉良よし子参院議員は「真面目に働く労働者の命を守る仕事をぜひ私にやらせてください」と訴え、高柳東彦墨田区議団長が区議選での6人全員の勝利への決意を述べ、支持を訴えました。
(2018年9月15日付「しんぶん赤旗」より)