東京都が築地市場(中央区)の移転先とする豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)で地盤沈下による舗装のひび割れが生じた問題で、都中央卸売市場は18日、都議会経済・港湾委員会で、補修や経過観察が必要なひび割れが緊急点検で新たに10カ所見つかったと報告しました。
中央卸売市場は、11日に豊洲新市場の水産仲卸売場棟西側のバース(搬出入り口)で長さ10メートル、高さ5センチほどのひび割れが起きていると発表していました。中央卸売市場の岡安雅人管理部長は18日の委員会で、豊洲新市場の建物周辺の緊急点検の結果、建物外壁等と地面との境界で沈下による影響で、補修や経過観察が必要なひび割れが合わせて11カ所になったと報告しました。
このうち、2カ所は、ただちに補修が必要な箇所で、11日に発表した場所に加え、同じく水産仲卸売場棟西側のターレ(小型運搬車)が走行するスロープと地面舗装との境界で、2・5センチの段差が生じています。
経過観察を行う場所は、水産仲卸売場棟東側トイレ付近や、青果棟北側のバース駐車場など9カ所にのぼります。
日本共産党都議団は、市場用地内の総点検を求めていました。
この日の報告を受け、「圧密沈下問題についての議論の経過」などについて資料要求しています。
(2018年9月19日付「しんぶん赤旗」より)