東京都品川区長選は、区民と野党が共同した、さとう裕彦候補(60)=無所属新、日本共産党、立憲民主党、自由党、都民ファーストの会推薦=と、現職の浜野健氏(71)=自民党、公明党推薦=とが激しく競り合う中、30日投開票されます。
浜野氏陣営は企業・団体、区職員OB、町会関係者の締め付けに躍起。27日の演説会で、浜野氏は最大の争点となっている羽田空港の低空飛行問題について一言も触れず、後援会事務局長が「区長が反対したら交渉の扉が閉じられ、国が勝手にやることになる」と語るなど、弁解とごまかしに追われています。
これに対し、さとう氏は、浜野氏が国には「理解」を示していたにもかかわらず、区議会では「了承していない」と嘘をついていたことを告発。
「区民にまったく利益がなく、騒音や落下物などをもたらす低空飛行計画は、撤回しかない。関係区と連携して、国と都に撤回を求める」と公約し、区民から期待が寄せられています。
また、福祉を23区最低水準にしてきた区政を転換し、コミュニティバスの実現や、区立病院の開設、学校給食の無償化、中小企業振興条例の制定などに「着実に取り組む」と力説しています。
(2018年9月29日付「しんぶん赤旗」より)