【米軍横田基地】「 住民の命守れ」オスプレイ正式配備に抗議 学校・病院上空飛行も

在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域)への米空軍特殊作戦機CV22オスプレイが正式配備された1日午前、横田基地周辺では住民や平和団体が集会、スタンディング行動を行い抗議しました。

オスプレイ正式配備に抗議するスタンディング。2列目右端から吉良参院議員、山添参院議員=1日、東京都福生市・横田基地第2ゲート前(「しんぶん赤旗」提供)

CV22は今年4月5日に横田基地に5機が初飛来し、6月23日以降は横田基地を拠点に全国各地で離着陸や飛行訓練を繰り返しています。

米軍は2024年ごろまでに10機と人員約450人を配備する計画です。

住民団体や騒音訴訟の原告団など6団体でつくる「オスプレイ横田配備反対連絡会」が基地西側の公園で開いた集会には約180人が参加。

(1)CV22の配備計画の撤回
(2)MV22(海兵隊)の全国各地での飛行をやめ、普天間基地(沖縄県)からの撤去

を求める要請書を確認しました。

横田基地の第2ゲート前では、「横田基地の撤去を求める西多摩の会」がよびかけ、約100人がスタンディング行動。
「周辺には学校が30校以上、病院も保育所もある。オスプレイはその上を飛んで子どもたちや住民の生命・安全を脅かしている」と訴えました。

青梅市から参加した男性(76)は「正式配備前から、もう決まったことのようにわが物顔で飛行しているのが許せない。住民の権利が守られていません」と話していました。

日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員、宮本徹衆院議員が駆けつけ、ともにたたかう決意を表明しました。

日本全土の沖縄化阻止 知事選勝利うけ確信深め 撤去向け行動

「沖縄にも東京にも日本のどこにも、オスプレイも新しい米軍基地もいらない」―。

1日、米空軍特殊作戦機CV22オスプレイが正式配備された横田基地(東京都多摩地域)周辺での集会やスタンディング行動に集まった人たちは怒りとともにオスプレイ配備反対、横田基地撤去のたたかいへの確信に満ちていました。

前日、沖縄県知事選で辺野古新基地建設反対を掲げる玉城デニー氏が当選。

参加者は「いま起きているのは、沖縄の負担軽減ではなく、日本全土の沖縄化」「新基地反対、オスプレイ撤去は沖縄だけでなく、私たち自身のたたかい」と次々に訴えました。

基地第2ゲート前での「横田基地の撤去を求める西多摩の会」のスタンディングで、参加者は「米軍が国外に配備しているのはイギリスと日本だけ。

東京が特殊作戦部隊の出撃拠点にされる」とアピール。

同会代表の高橋美枝子さんは、正式配備後さらに訓練が本格化することに危機感を表明し、「地元の声に聴く耳をもたない米軍や防衛局へ目に見える形で行動することが大事だ」と強調。
福生市フレンドシップパークでの集会参加者が合流し、米軍が受け取りを拒否したオスプレイの飛来・配備反対の要請書を読み上げました。

横田基地配備のC130輸送機やCV22が低空飛行を繰り返す、あきる野市の女性(71)は「家の真上を低空で飛行され、大きな音が本当に恐ろしい。夜9時すぎまで飛んでいます。もし落ちたらだれが責任を取るのか」と怒ります。

(2018年10月2日付「しんぶん赤旗」より)

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