9月30日投開票の東京都品川区長選で、区民と野党の共同で立候補した元都議の佐藤裕彦氏(60)=無所属新、日本共産党、立憲民主党、自由党、都民ファーストの会推薦=は3万7607票(得票率36.16%)を獲得し、善戦しました。
佐藤氏は1日、「しんぶん赤旗」に対し、選挙戦で羽田空港の低空飛行計画撤回を訴え、区民から「低空飛行計画はやめてほしい」という声が多く寄せられたと述べました。区民と野党の共同でたたかったことについて「それぞれの立場で応援してくれたことに感謝しています」と語りました。
佐藤氏と政策協定を結んだ「みんなの品川をつくる会」の三橋泉共同代表は「低空飛行反対を掲げて、区長選をたたかうことができた。浜野区長は選挙戦に入って、低空飛行計画について『何よりも区民の安全・安心を優先する』と掲げざるを得なくなった。公約に対する実際の態度が問われる」と指摘しました。
選挙戦に入り浜野氏陣営は、佐藤氏が掲げていたコミュニティバスの導入について法定ビラに記載しました。
今後、これらの公約に対する態度が厳しく問われることになります。
投票率は前回区長選(2014年)に比べ10ポイント近く上がりましたが、浜野氏の得票数は前回を下回りました。
立候補者氏名 | 得票数 | |
当選 | はまの 健 | 49,965 |
さとう 裕彦 | 37,607 | |
西本 たか子 | 16,240 |
(2018年10月2日付「しんぶん赤旗」より)